個人再生

個人再生の流れや費用・メリット・デメリット・期間・必要書類・ローン関係などについて分かりやすくまとめています。

個人再生とクレジットカードについて

この記事には、一部広告を含みます。

個人再生は、あなたの返済生活を格段にラクにしてくれる手続きです。

個人再生をすれば、500万円の借金でも100万円にまで減額する事が可能です。


ですがその分、クレジットカードが使えなくなるというデメリットもあります。

『今持っているクレジットカードはどうなる?』
『クレジットカードはいつから作れるようになる?』
『使えない間はどうしているのが良い?』

など色んな不安もあると思うので、今回は個人再生とクレジットカードについて詳しくまとめていきます。


先に、ざっくりと結論だけ書いておきます。


今持っているクレジットカードはどうなる?

現時点で使っていても使っていなくても、クレジットカードは強制解約されてしまいます。

また個人再生の依頼をするのであれば、直前に利用するのも避けたほうが無難です。

返済できない借金を抱えている状態でクレジットカードを利用してしまうと、個人再生が認められない可能性があります。

クレジットカードはいつから作れる?

個人再生をしてから5年~10年経てば、もう一度作れるようになります。

その際は、

  • ランクの低いカードを作る
  • 利用限度額を最低限にする
  • 以前使っていたカード会社を利用しない
  • 短期間で何度も申込をしない

この4つに注意してください。

何か注意することはある?

個人再生をするにあたっては、

  • クレジットカードを現金化する
  • クレジットカードを隠し持つ
  • 受任通知が届くまでにクレジットカードを利用する

この3つを絶対に避けてください。

個人再生が認められなかったり、法律事務所から依頼を断られたり、場合によっては罪に問われる可能性もあります。

使えない間はどうしたら良い?

クレジットカードが使えない間は、

このどちらかをオススメします。

ただし家族カードは使いすぎる可能性があるので、デビットカードの方が無難です。

リボ払いやショッピングで作った借金でも減額できる?

個人再生を利用すれば、借金を大幅に減額できます。

しかも『借金を作った理由は問わない』というメリットがあります。

なので、リボ払いでもショッピングでもギャンブルでも、どんな理由で作ってしまった借金でも個人再生なら減額する事ができます。

もちろん『減額後はきちんと返済していける見込みがある』と認められた場合に限りますが、定期的な収入さえあれば基本的に問題ないと言えます。



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1.クレジットカードは強制解約される?

基本的に、個人再生をするならクレジットカードを利用してはいけない事になっています。

『クレジットカードを使う=借金を新たに作る』なので、仕方ないことだと思います。

そのため、依頼する法律事務所にクレジットカードを預けるケースが一般的です。

また預けなかったとしても、クレジットカードは強制解約されます。


個人再生を依頼するとそのカード会社にも『受任通知』を送付します。

つまり『これから個人再生をします』という事を伝えるので、その時点でクレジットカードは強制解約されてしまいます。


さらに、現時点で使っていないクレジットカードも利用不可になります。

クレジットカードを使っていなければ借金もありませんが、無関係というわけでもありません。

そのカード会社も、ブラックリスト情報は常にチェックしています。


ブラックリストについては後で詳しく説明しますが、ブラックリストに載ったことが分かればその時点で使っていないカードも強制解約となってしまいます。

もしブラックリスト情報をチェックしていなくても、カードの更新期限が来れば確実にチェックされるので、バレて強制解約されるでしょう。


そのため、どうやってもクレジットカードは使えなくなります。

現時点でクレジットカードを使って支払っているものがあれば、事前に口座振替・振込などに変更しておくのがベストです。


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2.個人再生前にやっちゃいけないこと3つ

個人再生をする時に、

『カードが全部無くなるのは困る』
『どうしてもこのカードは残したい』

こういう風に考える方は多いと思います。


でも個人再生をする上で、

  • クレジットカードを現金化する
  • クレジットカードを隠し持つ
  • 受任通知が届くまでにクレジットカードを利用する

この3つは絶対に避ける必要があります。

まずクレジットカードの現金化は、規約で禁止されていますし罪に問われる可能性もあります。

そしてクレジットカードを隠し持っていたとしても、その存在を弁護士などに話していない場合は発覚した時に依頼を断られる可能性もあります。

利用者と弁護士には信頼関係が必須ですし、裁判所に対してきちんとした借入状況・経済状況を伝える必要があります。


さらに、受任通知が届くまでにクレジットカードを利用するのもNGです。

なぜなら、今の時点で返済できない借金を減額しようとしているのに、さらに借金を増やす行為になるからです。

こういった行為をすると、個人再生が認められなかったり罪に問われる可能性もあります。

なので、現金化・クレジットカードを隠し持つ・受任通知が届く前に使うという行為は、自分の首を締めるだけなので絶対に避けましょう。


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3.クレジットカードはいつから作れる?

個人再生を利用すると、手続完了から5年~10年経つまでクレジットカードが作れなくなります。


個人再生を利用した時点で、あなたの事故情報(あなたが個人再生を利用したという情報)が信用情報機関に登録されます。

これは俗に言う『ブラックリストに載る』という状態です。

カード会社だけではなく、銀行・消費者金融・ローン会社なども信用情報機関に登録されている情報をチェックしています。

そしてここに事故情報が記録されると、その信用情報機関に加盟している会社からは金銭面で信用してもらえなくなります。


そして信用情報機関から事故情報が消えるのは5年~10年経ってからとなります。

これだけ幅があるのは、信用情報機関によって登録期間が違うからです。

  • 株式会社シー・アイ・シー(CIC):5年
  • 株式会社日本信用情報機構(JICC):5年
  • 全国銀行個人情報信用センター(KSC):10年

信用情報機関にはこの3つがありますが、このように登録期間が違います。

ちなみに司法書士法人みつ葉グループの公式サイトによれば、主なクレジットカードと加盟している信用情報機関は以下のとおりです。

楽天カードはKSCの情報もチェックしているので、あなたは個人再生をしてから10年ほど楽天カードを作れないという事になります。


それ以外のカードがどの信用情報機関に加盟しているかは公式サイトで確認できます。

例えば私も持っているジャックスカードは、CICに加入していました。

公式サイトの一番下に『○○が加入する指定信用情報機関について』といったような文言があると思うので、上記以外のカードを契約している方は探してみてください。

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4.クレジットカードが作れない間の対処法2つ

とはいえ、5年も10年もクレジットカードが作れないのはかなり不便ですよね。

そこで対処法としては、

この2つがあります。

<対処法1.デビットカード

デビットカードは、銀行が発行するカードで口座に紐付いています。

ネットや店頭でデビットカードを使ったときは、

  1. 紐付いている銀行口座に残高があるか確認
  2. 残高があればそのお金を使って支払いをする

こういう感じの処理が行われます。


デビットカードに似ているのはキャッシュカードでしょうか。

キャッシュカードなら、

  1. 銀行口座に残高があるか確認
  2. 残高があれば口座から引き出す
  3. 引き出したお金を使って支払いをする

こんな感じですが、これをもっと手軽にしたのがデビットカードです。


そしてデビットカードなら、残高以上に使いすぎる心配がなくなります

また公共料金・ネットショッピング・店頭でも使えるので、クレジットカードとほぼ同じ使い方をする事ができます。

クレジットカードを公共料金やネットショッピングで使う方は多いと思うので、個人再生をしてからはデビットカードに変更するのも良いでしょう。

各銀行がデビットカードを発行しているので、自分のメイン銀行でデビットカードを作っておくのをオススメします。


<対処法2.家族カード>

家族カードは、名前のとおり利用者の家族が利用できるカードです。

機能自体はクレジットカードと同じですが、これは利用者の信用に基づいて発行されます。


利用者の多くは、専業主婦や未成年の方となります。

本人は収入がなくても夫・父親が働いていて信用がある場合は、その信用のおかげで自分もクレジットカードを使う事ができます。

これは個人再生をした方でも同じですので、家族カードなら今まで通りクレジットカードを使う事ができます。


ただし、

  • クレジットカードと同様に使いすぎる可能性がある
  • 家族に借金のことを伝える必要がある

このデメリットはあります。

家族カードを使うとまた借金を作ってしまう可能性もゼロじゃないので、あまりオススメは出来ません。

家族カードよりは、使いすぎる心配がないデビットカードの方が無難かと思います。

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5.クレジットカードの審査について

個人再生から5年~10年経てば、ブラックリストから削除されます。


とはいえ、念の為ブラックリスト状態を確認してから申込みをしましょう。

信用情報機関に問い合わせれば、現在のブラックリスト状態が確認できます。

ネット・電話などで申請する事が出来るので、念の為行っておくことをオススメします。


ただ、ブラックリストから削除されたら何でも通るわけじゃありません。

金銭的な信用度はこれから回復していくので、ゴールドカードや金額の高いローンなどは審査に通りません。

クレジットカードの審査に通りやすくするためには、

  • カードランクを一番下にする
  • 利用限度額を最低限にする

この2つが大切です。

基本的に、これさえ守ればクレジットカードが作れるはずです。


再びクレジットカードを作るときの注意点

ブラックリストから削除されていれば問題なくクレジットカードは作れますが、一部例外があります。

それは、

  • 以前使っていたカードに申し込む
  • 短期間に複数のカードに申し込む

この2つです。


1つ目は『社内ブラック』と呼ばれています。

ブラックリストから削除されていたとしても、会社には会社専用のブラックリストがあります。

そしてそこにあなたの名前が載っていれば、5年経っても10年経ってもカードを作ることは難しいです。

※これについては『半永久的に不可能』という意見と、『審査に通りにくくなるだけで問題ない』という意見に割れています。


また、グループ企業ならグループ内で社内ブラックリストが共有されています。

なのでもう一度クレジットカードを作るなら、前回持っていたカードと無関係のカード会社を利用しましょう。


2つ目は『申込みブラック』と呼ばれています。

短期間で複数のカードに申し込むということは、客観的に見て『この人はお金に困ってるんだろう』と判断されてしまいます。

というのも、カード会社をはじめ銀行・ローン会社・消費者金融等は『誰がどのカードにいつ申し込んだのか』という情報も確認できるのです。

なので、カード審査に落ちたからといって何度も申請していると余計に審査に通りづらくなる危険性があります。

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6.まとめ

ここまで少し長くなったので、最後におさらいしておきます。


今持っているクレジットカードはどうなる?

現時点で使っていても使っていなくても、クレジットカードは強制解約されてしまいます。

また個人再生の依頼をするのであれば、直前に利用するのも避けたほうが無難です。

返済できない借金を抱えている状態でクレジットカードを利用してしまうと、個人再生が認められない可能性があります。

クレジットカードはいつから作れる?

個人再生をしてから5年~10年経てば、もう一度作れるようになります。

その際は、

  • ランクの低いカードを作る
  • 利用限度額を最低限にする
  • 以前使っていたカード会社を利用しない
  • 短期間で何度も申込をしない

この4つに注意してください。

何か注意することはある?

個人再生をするにあたっては、

  • クレジットカードを現金化する
  • クレジットカードを隠し持つ
  • 受任通知が届くまでにクレジットカードを利用する

この3つを絶対に避けてください。

個人再生が認められなかったり、法律事務所から依頼を断られたり、場合によっては罪に問われる可能性もあります。

使えない間はどうしたら良い?

クレジットカードが使えない間は、

このどちらかをオススメします。

ただし家族カードは使いすぎる可能性があるので、デビットカードの方が無難です。


個人再生をすると、クレジットカードは5年~10年ほど使えません。

でもその代わりにデビットカードや家族カードを使えば、クレジットカードとほぼ同じように使うことが可能です。

しかも借金を格段に減らせるので、今の返済生活から抜け出したい方に強くオススメしたい手続きです。


法律事務所に行って相談をするのは勇気がいると思います。

でも背中を押して一歩を踏み出さないと、いつまで経っても今の返済生活から抜け出す事はできません。

なので電話・メール相談からでも良いので、まずは専門家に事情を説明して話を聞いてみるのが大切です。

きっとあなたの背中を強く支えてくれると思います。



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ここなら無料かつ匿名で電話・メール相談が出来るので、減額診断シミュレーターが便利です。

事前にスマホで質問に答えておけばスムーズに進むので、まずは試してみてください。


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