個人再生

個人再生の流れや費用・メリット・デメリット・期間・必要書類・ローン関係などについて分かりやすくまとめています。

個人再生と車について

個人再生は、あなたの借金返済を格段にラクにする事ができます。

もし借金が500万あっても100万円にまで減額する事が可能ですし、ギャンブル・娯楽などで作った借金にも適用できるというメリットがあります。

なので個人再生を利用すれば、今の借金生活から抜け出してやり直すことも出来ます。

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ただ、個人再生をするとブラックリストに載ってしまいます。

それによって、

『個人再生をしたら車は残せないの?』
『家族が組んでいるローンはどうなる?』
『個人再生をしたら車のローンが組めなくなる?』

こんな不安を感じている方も多いでしょう。


そこで今回は、個人再生と車の関係について分かりやすくまとめていきます。

まずは結論から。


個人再生をしたら今の車はどうなる?

個人再生をしても、車を手元に残せる可能性があります。

ただ車を手元に残すには、

  • 所有権留保がない
  • ローンを支払い終わっている

このどちらかに当てはまっている必要があります。
所有権留保がないのは、銀行・信用金庫でマイカーローンを契約している場合に多いです。

どちらにも当てはまっていない場合は?

もし先ほどの2つに当てはまらない場合は、

  • 家族などにローン残額を返済してもらう
  • 許可を得てローン残額だけを支払う
  • 個人再生ではなく任意整理をする

このどれかを行う必要があります。
任意整理と個人再生の違いについては、後ほど詳しくまとめています。

家族が組んでいる自動車ローンは?

あなたが個人再生をしても、あなた名義でローンを組めなくなるだけです。
家族名義のローンには影響がありませんので、住宅・車のローンを返済中であってもそのまま返済を続ければ大丈夫です。

今後はずっと車のローンが組めなくなる?

あなたが個人再生をしても『完済から5年~10年後』にはブラックリストから消えます。
なので5年~10年経った後なら、もう一度ローンが組めるようになります。

ちなみに『5年~10年』と幅がある理由は、後ほど詳しくまとめています。

新しくローンを組むときの注意点は?

ただブラックリストから消えたとしても、

  1. 信用情報がどうなっているか問い合わせる
  2. 以前借金していた会社・グループには申し込まない
  3. 頭金をなるべく支払う

この3つを守りましょう。
特に2・3を護らないと、ローンを組めない可能性が高くなります。


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ちなみに、私が考える『個人再生を利用しない場合に起こる最悪のケース』はこうです。


①個人再生をせず地道に返済すると決めた
②車のローンは返済できているが他の借金を滞納してしまった
ブラックリストに載ってしまった
④新たにお金を借りられなくなった
⑤精神的に追い詰められて仕事でのミスも増えた
⑥結局、車のローンも滞納してしまった
⑦個人再生(または自己破産)をすることになった


これだとブラックリストに載る上に、なかなか借金が減らなくて精神的にキツイし、車を手放す可能性も高くなるしで最悪の状態です。

しかも最終的に困って個人再生をするぐらいなら、なるべく早いく個人再生をするのが賢いやり方だと思います。



また、自己破産をするとあなたの財産はほぼ全てが没収されてしまいます。

個人再生よりも面倒で厳しい審査を受けることになるので、自己破産はオススメしません。

これから個人再生を利用するデメリットも紹介していきますが、最悪の事態にならないためにも出来るだけ前向きに考えてみてください。



1.個人再生をしても車を残せるケースがある

個人再生をした場合は、ケースによって車を手元に残せるかどうかが変わります。

基本的には、

  • 所有権留保がない:手元に残せる
  • ローンを完済している:手元に残せる
  • どちらにも該当しない:手元に残せない
  • 家族名義で契約している:手元に残せる

このようになっています。

※どちらにも該当しない場合でも、次の章で紹介する方法を利用すれば手元に残せる可能性が高まります。

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まず『所有権留保』という言葉について説明します。

これはカンタンにいえば『ローン返済中は、あなたではなくローン会社に車の所有権がある』という制度の事です。

そしてローンを完済すれば、車の所有権はローン会社からあなたへと移ります。

つまり『所有権留保がある=所有者はローン会社』となります。


逆に言えば『所有権留保がない=ローン残額があっても所有者はあなた』ということです。

なので個人再生をしても車を手放すことにはなりません。

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ちなみに、ディーラー・中古車販売店で契約する自動車ローンには所有権留保があるケースが一般的です。


逆に、銀行・信用金庫などを利用した場合は所有権留保がないケースもあります。

所有権留保について確認するには、車検証をチェックしましょう。

車検証の所有者欄にあなたの名前があれば『所有権留保はついていない』、ディーラーや信販会社の名前があれば『所有権留保はついている』と判断できます。


なので、

  • 所有権留保がついていない
  • 既にローンを完済している

このどちらかに該当するなら車の所有者はあなたなので、個人再生をしても車は手元に残せます。

なので車のローンは気にせず個人再生を行えるということです。


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2.個人再生をしても車を残せる方法3つ

まだローン残額が残っていて所有権留保がある場合は、

  1. 家族などにローン残額を返済してもらう
  2. 許可を得てローン残額だけを支払う
  3. 個人再生ではなく任意整理をする

これらのうちどれか1つを選択する必要があります。

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<1.家族などにローン残額を返済してもらう>

ローン残額さえ返済すれば車を手元に残せるので、難易度は別としてシンプルな解決方法です。

『自分でローン残額を払っても良いんじゃないの?』

と思われるかも知れませんが、それは出来ません。

個人再生を利用する上では、原則としてどの貸金業者・ローン会社も平等に扱う必要があります。

※例外的に、住宅ローンは個別に返済する事ができます。


つまり、

  • 車は残したいからローン会社には個人再生をしない
  • 借金は減らしたいからカード会社には個人再生をする

こういう事が出来ないんです。

これは『偏頗弁済(へんぱべんさい)』と言って、認められていません。

なので、家族・親戚などに頼んで返済してもらう必要があります。


<2.許可を得てローン残額だけを支払う>

ただし、可能性は低いですが1つ例外もあります。

それは、自動車ローンの個別返済を、

  • ローン会社
  • 裁判所
  • 他の債権者

に認めてもらうケースです。

※これを『別除権協定』と言います。


認められるのは、自家用車を使って個人タクシー・配送業などを行っているなどのケースのみです。

つまり、車がないと業務できないケースですね。

逆に、

  • 電車やバスが少ないから車がないと通勤しにくい
  • スーパーが遠いから車なしだと大変

というケースでは認めてもらえる可能性は低いです。

なので自家用車を使った仕事をしていない限り、あまり許可はあてにしない方が良いと言えます。


<3.個人再生ではなく任意整理をする

最終手段ですが、手続き自体を変更するという方法があります。

個人再生だと、原則としてどの貸金業者・ローン会社も平等に扱う必要があります。


でも任意整理は、どの貸金業者・ローン会社に返済するかを自由に選べるんです。

つまり任意整理なら個人再生と違って、

  • 車は残したいからローン会社には個人再生をしない
  • 借金は減らしたいからカード会社には個人再生をする

という事が可能です。

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そして任意整理と個人再生を比較すると、このようになります。


任意整理 個人再生
内容 専門家と貸金業者
よる交渉
裁判所を通して
行う手続き
難易度 低い 高い
利用条件 借金返済が困難な方
継続的な収入がある
借金返済が困難
継続的な収入がある
住宅ローンを除く借金が5000万円以下
期間 4ヶ月~6ヶ月程度 9ヶ月~1年程度
ブラック
リスト
完済してから
5年程度
完済してから
5年~10年程度
減額できる
借金
手続き費用
(1社5万円程度)

(70万程度)
メリット 車や住宅を残しやすい
家族や職場にバレにくい
借金を大幅カット
住宅を残せる可能性あり
デメリット 個人再生ほど借金を減らせない 官報に掲載される
家族や職場にバレやすい
※左右にスクロールします。


こうしてみると、任意整理はかなりハードルの低い手続きである事がわかります。


その代わり任意整理に切り替えると、減額できる借金が減ります。

任意整理で減らせるのは、将来利息・遅延損害金(延滞金)の2つだけです。

返済期限を3年~5年に延ばす事もできますが、個人再生と比べると減額できません。


例えば、利息15%で300万円を借りたとします。

任意整理なら、

  • 借金総額:372万円⇒300万円
  • 毎月の返済額:10万円⇒5万円

これぐらいしか借金を減らせません。


でも個人再生なら、借金372万円が100万円まで減る可能性があります。

毎月の返済額は再生計画案にもよりますが、270万円以上も借金を減らせるというのはかなり大きいです。



とはいえ任意整理も70万円以上減らせているし、毎月の返済額も半分になっています。

任意整理を利用すれば借金返済がラクになる事は間違いありません。

なので、借金総額や収入によって任意整理に切り替えても問題ないようなら、任意整理へ切り替えることも手段の1つです。


※任意整理と個人再生の違いについては、以下の記事でより詳しくまとめています。

https://kf-ftarou.hatenablog.com/entry/arbitrary-arrangementkf-ftarou.hatenablog.com


3.個人再生をしたら5年~10年はローンが組めない

ここからは、個人再生をした後のローンについて説明します。

個人再生をするという事は『ブラックリストに載る』という事です。

厳密には、信用情報機関に『あなたが個人再生を利用した』という情報が登録されます。


信用情報機関とは?

信用情報機関には、

  • 公共料金や年金・税金を滞納せず支払っているか
  • クレジットカード・ローンはどんな契約になっているか
  • 任意整理や個人再生といった手続きをしたか

このような信用情報を取り扱っています。

これらは信用情報機関に加盟している銀行・カード会社・消費者金融などが定期的にチェックしています。
つまりここに悪い情報(事故情報)が登録されると、加盟している業者からの信用がなくなります。


ブラックリストに載ってしまうと、それが消えるまで5年~10年かかります。

※一般的に『借金完済から5年~10年』と言われています。

なのでその間は、新たに車や住宅ローンを組むことが出来ません。

これはどんなに審査が緩いローン会社だとしても変わらないので、残念ですがしばらくローンを組むことは諦めてください。


ちなみに『5年~10年』とかなり開きがあるのは、信用情報機関によって事故情報が残ってしまう年数が違うからです。

信用情報機関とその登録期間については、

  • 株式会社シー・アイ・シー(CIC):5年
  • 株式会社日本信用情報機構(JICC):5年
  • 全国銀行個人情報信用センター(KSC):10年

このようになっています。


KSCは事故情報が10年間残るので、ローン会社がKSCに加盟している場合は10年後までローンを組めません。

でもCICとJICCにしか加盟していないなら、事故情報が5年で消えるのでそれ以降はローンが組めるはずです。


ちなみに、どの信用情報機関に加盟しているかは公式サイトで確認できます。

例えばオリコオートローンの場合は、CICに加盟しています。

どのローン会社でも『個人情報の取扱いに関する条項』といったところに明記してあるはずなので、気になる方は確認してみてください。


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4.新しくローンを組むときの注意点3つ

そして5年~10年が経ったら、以下に注意して車のローンを申込みましょう。

  1. 信用情報がどうなっているか問い合わせる
  2. 以前借金していた会社・グループには申し込まない
  3. 頭金をなるべく支払う

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<1.信用情報がどうなっているか問い合わせる>

先ほど、信用情報機関とその登録期間について説明しました。

ですが事故情報を登録するための手続きは貸金業者が行うので、あなたの事故情報が登録されるタイミングには若干のバラツキがあります。

なので、

  1. 信用情報機関に問い合わせする
  2. 事故情報が消えていることを確認する
  3. 自動車ローンに申し込む

こういう流れで進めるのが確実です。

これを『信用情報の開示請求』と言って、1,000円ほど手数料はかかりますが一番確実です。


<2.以前借金していた会社・グループには申し込まない>

消費者金融・カード会社などには、会社内部に『社内ブラック』というものがあると言われています。

これは『要注意人物リスト』みたいなものです。

信用情報機関から事故情報が消えたとしても、社内ブラックがある限りどんな審査も通りにくくなります。


例えば、オリコカードで作った借金が原因で個人再生をした場合を考えましょう。

この場合は、

  • オリコカードが作ることは難しくなる
  • オリコの自動車ローンも通りづらくなる

こういう事態が起きます。

場合によっては、半永久的に通らないケースもあるようです。


また、社内ブラックがグループ企業内で共有されているケースもあります。

そのため、以前個人再生をした企業と関連のあるローン会社には申し込まないようにしましょう。


<3.頭金をなるべく支払う>

信用情報機関から事故情報が消えたとしても、信用が完全に戻るわけじゃありません。

事故情報が登録されていた5年~10年間は信用情報が真っ白になるので、不自然な「空白の5年~10年」が出来てしまいます。


こんな事は学生でもない限り考えにくいので、

『もともと事故情報があったのではないか?』

と疑われやすいです。

なので少しでもローン審査に通りやすくするために、頭金をなるべく多く支払う必要があります。

これなら多少はプラス評価になるので審査に通る可能性が上がります


万が一これで審査に通らなくても、普通に生活していけば信用情報がまた増えていきます。

それに従って審査に通りやすくなるので、安心してください。


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5.まとめ

個人再生をする上で、車を手元に残せる可能性は高いとはいえません。

ローンが残っていたり所有権留保がある場合は、ローン会社に回収される可能性も高いです。

また個人再生をすると、今後しばらくは新しくローンを組むことも出来ません。


確かにこれは大きなデメリットと言えます。

特に都市部以外に住んでいる方にとっては、生活に関わるデメリットでしょう。


ですが、個人再生をせずムリに返済を続けても良いことはありません。

まず、精神的にかなり辛い状態が続きます。

その状態で仕事を続けても、ミスが増えたり注意力が低下してしまう可能性が高いです。


そして車のローンはなんとか返せても、他の借金が返済できないかも知れません。

するとブラックリストに載ってしまい、色んなデメリットが発生します。

しかも個人再生を利用しないなら借金も減りません


この記事の最初に書いた『個人再生を利用しない場合に起こる最悪のケース』を覚えていますか?

①個人再生をせずに返済すると決めた
②車のローンは返済できているが他の借金を滞納してしまった
ブラックリストに載ってしまった
④新たにお金を借りられなくなった
⑤精神的に追い詰められて仕事でのミスも増えた
⑥車のローンも滞納してしまった
⑦個人再生(または自己破産)をすることになった

もし自己破産をする事になれば車はほぼ確実に回収されるし、手間もずっとかかります。

こんな事が起こるぐらいなら、最初から個人再生をしておいた方がずっと良いです。


個人再生を利用すれば、一旦は車を手放すことになっても再スタートが圧倒的にしやすいです。

ブラックリストに載ることになっても、借金が大幅に減額できれば精神的にもラクになるので、まずは専門家に無料相談をしてみてください。

そこで専門家の話を聞いて、今後どうしていくかを考えましょう。


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スマホから質問に答えておけば後がスムーズなので、まずは試してみてください。