個人再生をすればあなたの借金を最大10分の1にまで減らせるので、今後の返済生活をグッと楽にする事ができます。
でもその代わり、いくつかデメリットがあります。
その1つが「クレジットカード」です。
個人再生を考えている方の中には
『借金は減らしたいけど、カードは残したい』
という方も多いと思いますので、今回は個人再生をしてもクレジットカードを残すことが出来るのかまとめていきます。
まず結論から書くと、個人再生後にクレジットカードを残すことは出来ません。
『使っていないカードなら問題ないんじゃないの?』
『ちゃんと返済しているカードも残せないのか?』
『クレジットカードを隠しても残せないのか?』
と思われるかも知れませんが、残念ながらクレジットカードは残せません。
使っていないクレジットカードでも返済しているクレジットカードでも、強制解約されてしまいます。
強制解約される流れとしては、
- 個人再生をしてブラックリストに載る
- カード会社が確認したときにその事実が発覚する
- クレジットカードを強制解約される
ブラックリストに載っている以上、カード会社から「利用料金が回収できない危険性がある」と判断されてしまうからです。
どのカード会社でも定期的にブラックリストを確認しているので、たとえ滞納していない場合でも強制解約を免れる事はできません。
カード更新時期などは確実にブラックリストをチェックされるので、最長でも今あるクレジットカードの有効期限までしか使えないという事です。
これは、クレジットカードを隠していても同様です。
しかもクレジットカードを隠してしまうと、さらにデメリットがあります。
デメリットとは、
- 個人再生の許可が下りない
- 担当弁護士に依頼を断わられる
所得や財産・借入状況をきちんと報告していない事は、裁判所にはまず間違いなくバレます。
これがバレると個人再生の許可がおりないのは確実ですし、そうなると弁護士としても依頼を進める理由がありません。
つまりクレジットカードを隠しても、自分の首を締めてしまうだけという事です。
そしてクレジットカードは、ブラックリストが消える『借金完済後5年~10年間』は新たに作ることも出来ません。
このあたりは、こちらの記事に詳しくまとめています。