個人再生後 住宅ローン
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個人再生を利用すれば、500万円の借金も100万円まで減らせる可能性があります。
なので、苦しい返済生活から抜け出して再スタートを切ることが出来るでしょう。
でもこれから個人再生をする場合は、
「住宅ローンはいつから組める?」
「審査に通るためにはどうするべき?」
と不安に感じている方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、個人再生後に住宅ローンを組む場合の注意点とポイントについてまとめていきます。
まずは、ざっくりとポイントだけ。
個人再生をしたらローンは組めなくなる?
個人再生をするとブラックリストに載ります。
そのためあなた名義の住宅ローンは『借金完済から10年ほど』は組むことが出来ません。
また個人再生の場合は、
- 依頼~手続き完了:8ヶ月~10ヶ月程度
- 借金返済~完済:原則3年
これぐらいかかります。
そのため今から個人再生を依頼したら、住宅ローンが組めるまで約14年かかります。
ただし家族名義などの住宅ローンについては、個人再生による影響はありません。
ローンに通る可能性を上げる方法は?
完済後10年経っても、すぐに信用は回復しません。
ですが、
- 事故情報が消えたかをきちんと確認する
- 以前借金していた会社・グループ会社を避ける
- 頭金をなるべく多く支払う
こういったポイントは意識しておきましょう。
では、詳しく見ていきましょう。
住宅ローンは完済後10年ほど組めない
個人再生をするとブラックリストに登録されるため、しばらく住宅ローンが組めなくなります。
結論からいうと、借金完済から10年は住宅ローンを組めません。
※家族名義の住宅ローンなら問題なく組むことが可能です。
個人再生を利用すると、あなたの事故情報(個人再生を利用したという情報)は信用情報機関というところに登録されます。
つまりブラックリストに載っている状態です。
そして信用情報機関に登録された事故情報は、銀行・ローン会社・消費者金融などが確認できるようになっています。
つまり、
このような流れになってしまい、ローン会社の審査をクリア出来ません。
事故情報が消えるまでは完済から10年ほどとされています。
こう書くと
『そんなに長くかかるのか…』
と気を落とされる方も多いと思います。
でもこればかりは、どうしても変える事ができません。
逆に考えれば、住宅ローンを組む予定があるなら早めに個人再生をするべきとも言えます。
その分、早く住宅ローンを組めるようになります。
個人再生を利用せずに借金を返済出来るなら別ですが、もし返済できなかったら様々なデメリットが降り掛かってきます。
パッと思いつくだけでも、
- 返済が出来なくなってブラックリストに載る
- 返済が遅れてしまってさらに借金が増える
- ローンが返せなくて車がなくなる
- 取り立てのせいで精神的に追い詰められる
- 取り立てのせいで家族に借金のことがバレる
- 借金の事が頭を離れず仕事でのミスが増える
これだけあります。
個人再生を利用すると、ブラックリストには載りますが借金は大幅に減らせます。
でも個人再生をしないまま返済が出来なくなってしまうと、ブラックリストに載った上に延滞分だけ借金が増えることになります。
なので、自分だけで判断せずにまずは専門家に相談してみてください。
そこで専門家も意見も聞いた上で今後どうするかを決めましょう。
まずはここから始めよう!
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住宅ローンに通る可能性を上げる方法3つ
完済後10年経って事故情報が消えても、すぐには住宅ローンの審査に通らないでしょう。
10年経ると信用が全回復するわけではなく、ゼロから再スタートするからです。
また、事故情報が消えると同時にこれまでの信用情報も消えるそうです。
つまり信用情報機関にはあなたの情報が一切ないので、
「もしかしたら以前に個人再生をしたのか?」
と疑われてしまいます。
なので完済後10年経ってもすぐに審査には通らない可能性が高いです。
住宅ローン審査に通るためには、
- 事故情報が消えたかをきちんと確認する
- 以前借金していた会社・グループ会社を避ける
- 頭金をなるべく支払う
これらに注意する必要があります。
方法1.
事故情報が消えたかをきちんと確認する
10年経てば事故情報が消えますが、債権者が登録したタイミングによってはギリギリ消えていないという可能性もあります。
その状態で申し込んでも確実に通らないため、まずは確認を行いましょう。
信用情報機関といっても、
- CIC(株式会社シー・アイ・シー)
- JICC(株式会社日本信用情報機構)
- KSC(全国銀行個人信用情報センター)
この3つがあるので、これら全てに信用情報の開示請求を行います。
郵送・ネットによる開示請求が可能なので、方法は自由に選べます。
1回1,000円ほど手数料はかかりますが、これをしておけばブラックリスト状態になっているかがハッキリ分かります。
方法2.
以前借金していた会社・グループ会社を避ける
これはいわゆる「社内ブラック」を避けるためです。
例えば、楽天カードで借金をしていて個人再生した場合を考えてみましょう。
すると、信用情報機関にあなたの事故情報が登録されます。
その上で、楽天グループ内でも「社内用ブラックリスト」が作られる可能性があります。
その場合は10年経って事故情報が消えても、社内ブラックには残ります。
つまり、
こうなる状態になります。
なのでこの場合は、楽天住宅ローンの審査はまず通らないでしょう。
新しい楽天カードが作れないのはもちろん、楽天グループ内での審査にも通りづらくなるので、そういった会社・グループを避けて申込をする必要があります。
分かりやすい例として出しただけなので、楽天グループに社内ブラックがあるかは不明です。
でも楽天に限らず、グループ内でブラックリストを共有している可能性は高いと言えます。
方法3.
頭金をなるべく支払う
住宅ローンは2,000万~3,000万円を超える事も珍しくない高額なローンなので、収入・勤務先などを厳しく審査される事が多いです。
信用情報機関から事故情報が消えても、厳しく審査されることには変わりません。
そのため住宅ローンの審査をクリアするためには、なるべく頭金を増やしましょう。
もし信用情報機関にあなたの情報が一切なくても、頭金が多ければ信用度がアップします。
ローン会社が一番避けたいのは貸し倒れなので、
「この人ならきちんと返済してくれそうだ」
と思ってもらえれば、審査にも通りやすくなります。
⇒弁護士ナビ
まとめ
少し長くなったので、最後におさらいしておきます。
個人再生をしたらローンは組めなくなる?
個人再生をするとブラックリストに載ります。
そのためあなた名義の住宅ローンは『借金完済から10年ほど』は組むことが出来ません。
また個人再生の場合は、
- 依頼~手続き完了:8ヶ月~10ヶ月程度
- 借金返済~完済:原則3年
これぐらいかかります。
そのため今から個人再生を依頼したら、住宅ローンが組めるまで約14年かかります。
ただし家族名義などの住宅ローンについては、個人再生による影響はありません。
ローンに通る可能性を上げる方法は?
完済後10年経っても、すぐに信用は回復しません。
ですが、
- 事故情報が消えたかをきちんと確認する
- 以前借金していた会社・グループ会社を避ける
- 頭金をなるべく多く支払う
こういったポイントは意識しておきましょう。
ここまで読んで、
「やっぱり個人再生はしない方が良いかも…」
と感じる方もいらっしゃると思います。
個人再生をしてから完済まで約4年かかるのに、さらにその後10年は住宅ローンが組めないのは確かに痛いですよね。
それでも借金を全て返済するのが難しいと感じるなら、私としては個人再生を利用するべきだと思います。
少なくとも一度専門家の話を聞いてみるのが良いと思います。
弁護士・司法書士といった専門家に相談すれば、あなたの場合は今後どうしていくのが良いのかを教えてくれます。
病気なら医者に、火事なら消防署に任せるのがベストですが、借金問題は弁護士・司法書士に任せるのがベストです。
経験豊富な事務所なら1,000件以上の借金問題を解決してきている場合も多いので、専門家ならではの視点から良いアドバイスが貰えると思いますよ。
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とはいえ、いざ個人再生をしようとしても色んな不安があります。
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